発病時
私は、発病する前、デパートで美容部員を2年間していました。
仕事はハードで、女性特有の縦社会でした。
そんな中でも、実家から通えたこと、
やりがいも大きい仕事だったので、
周りに退職者が続いても、そんなに苦ではありませんでした。
今の夫との交際も順調だったので、とても幸せに過ごしていました。
しかしながら結婚後して間も無く、
ある先輩の私に対する風当たりが強くなり、
常に怯えながら仕事をするようになりました。
何か問題が発生したとき、先輩の機嫌が悪い時は必ず、私が悪いのではないかと悩むようになったのです。
仲の良かった派遣社員の方もその先輩が原因で辞めていきました。
ある日その派遣社員と食事に行ったとき、
「ウナギさんはあの中で頑張っている」
この一言で私の中の何かが崩れていきました。
帰ってからは涙が止まらず、顔色を伺うことをもう放棄したい、
辛い思いはもう嫌だ、この世から消えてしまいたいという思いでいっぱいでした。
この姿を見かねた母と妹は、1時間半かけて私を迎えに来て、翌日心療内科へ連れて行ってくれたのでした。
今でも考えると、辛い状況でした。
コップの水が溢れるように涙が止まりませんでした。